2010年04月08日

卒園記念作品

卒園記念作品

今日は、じゃんじゃん更新した1日。

本日最後の更新は、以前ご紹介した保育園の卒園記念作品

すっかり遅くなってしまって、本当の園児達の作品は
卒園式でお渡ししてしまっているので、以前ムスメが作ったサンプル画像ですみません!

左側に手形を押して、右側に自分の名前を書いてもらい
残った空間には好きなスタンプなどを押してもらっています。
回数を重ねてきているので、兄弟の居る子供は
「ウチにあるよ!」
と、嬉しそうに教えてくれます。
お兄ちゃん・お姉ちゃんと同じものを作れるのが、とても嬉しいようです。

土って、赤土は鉄分が多いので重たくなります。
一応壁掛けになるので、焼き上がりがなるべく軽くなるように
白土を使うのですが、沖縄の白土は陶板には不向きで
乾燥途中で大概ぱっくりと割れてしまいます。

なので、この卒園制作には特別に本土から土を取り寄せています。
なので、前回アップした制作途中の画像の土は
あまり沖縄では馴染みの無い真っ黒い土になっています。
この土、焼きあがるとかなり白くなります。陶芸って不思議~!

白く焼きあがるのを計算に入れて、綺麗なブルーの釉薬を掛けています。

毎年園児達とワイワイしながらの制作は楽しいのですが
まだまだ課題は沢山あります。

名前を書いてもらう道具。
子どもは、テーブルの上の紙など、ベースが固い物の上でしか文字や絵を書いたことがありません。
あ、子どもだけでなく、大概の大人もそうかもしれませんね。
しかし、この制作では柔らかく、ひっかかる粘土に文字を書きます。
大人ならば、それを無意識に計算して、そっと線を引きますが
子どもはそういった状況判断ができないので、紙に書くのと同じ気持ちで取り掛かります。
子どもは常に全力投球なので、め~いっぱいの筆圧で挑むため、大体粘土に穴が開きます。
”あ”や”ね”など、曲線のある文字に至っては、粘土がえぐれてしまったりします。
そうかと思えば、とても慎重な子はそおっと書きすぎて文字が全然読めなかったり
最初の文字を大きく書きすぎて、最後まで入りきらなかったり、小さすぎて模様にしか見えなかったり。

それらは、全部一人ひとりの個性だし、この時期にしか表現できないことなので
余程焼きあがりに支障がきたさない限りは、そのままにしたいのですが
子ども達はきちんと綺麗に書くのが良いと習っているので
書き直したがります。
”みんなちがってみんないい”
それが判るようになるのは大人になってからなんですよね。
なので、子ども達が納得できるように直してあげたりもします。

そんな子どもたちのパワーに対応できる道具・・・
来年は普通に鉛筆にしてみようかな?

スタンプにしても、粘土に押せるものは基本的に売っていないので
今のところクッキー型でほぼ代用していますが
これも文字同様、綺麗に型抜きされてしまったりするので
常に良い物がないか、アンテナを張っています。

そんなこんなで、未だ試行錯誤ですが
毎年園児達に刺激と元気をもらっています。
園児達にも、たとえ作品が割れてしまったとしても
制作したことが良い思い出となって、いつまでも心に残っていてくれたら
私達もとても嬉しいですね。

そんな子ども達も、今日あたりは入学式だったのではないでしょうか。
ご入学、おめでとうございます!



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Posted by o-gusuya at 23:05│Comments(0)■器の紹介
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